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卵もソースも真っ白…美しすぎる「純白のオムライス」


オムライスってどんなイメージ?
そう聞かれ「そりゃ君、黄色くて上にたっぷりケチャップが乗っていて……」と答える人が大半のはず。そこにスッと真っ白な“オムライス状のもの”が出てきたらどうするか。卵も真っ白、ソースも真っ白、ついでにお皿もだいたい真っ白。

目をゴシゴシこする必要はなし。これでいい。これが正しい「純白のオムライス」なのだ。よく見ればその姿は、美しいドレスを身にまとったお嬢さまのよう。

こんな美しすぎる御身にスプーンを突き立てていいものか……しかし、恐る恐るふんわりとした卵をつき崩すと、ぷんと鼻腔をくすぐる甘いチーズの香り。果たして口に運ぶと、バターライスのほぐれたすき間に卵、チーズ、ホワイトソースがもろもろ差し込み渾然一体、それぞれがそれぞれを引き立て、まさに「相性」という言葉が頭に浮かび、思わず笑顔がこぼれる。

さらに食べていくと、ご飯中央部には隠されたシュレットチーズがあらわれる。この“追いチーズ”がうれしい。長々と糸状に伸びたチーズとともに、バターライスをほおばるとまた格別だ。ご飯に染み込むブイヨンにチーズ、いろいろ違った甘さが口いっぱいに広がる。これがまた卵に合うのだ。しかもボリュームあるサイズながら後味がスッキリしているため、恐ろしいほど食べ進んでしまう。

さて、この「純白のオムライス」。食べることができるのは、神奈川・横浜のみなとみらい駅すぐそばにある商業施設「マークイズみなとみらい」4階の「洋食 浅草 Kitchen Omiya」。もともとは名古屋・大阪で展開して話題を呼んでいた料理を、こちらのお店用に改良を加えた自信作だ。

このオムライスに使う、黄身まで真っ白な「ホワイト卵」は安定供給が難しく、完成には苦労を重ねたそうだ。料理長・宇佐見淳一さんによると「白いものに色をつけるのは簡単なんですが、あえて白さを売りにしました」とのこと。

「Kitchen Omiya」は、浅草にある洋食の名店「レストラン大宮」の味をリーズナブルに楽しめる。「レストラン大宮」は子どもが入店することができないが、こちらはオーケー。宇佐見さんは「僕はこのオムライスをお子さまに勧めたい。ドリアっぽく食べてもらえたら」と笑顔を見せる。

みなとみらいを訪れた際は、老舗の味を家族やカップルで楽しんでみては。にぎやかな店内に入れば、ここでしか食べられない気品あふれる“美しすぎるオムライス”があなたを迎えてくれる。

◆浅草 キッチン大宮 マークイズみなとみらい店

所在地:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい4F
TEL:045-641-0888

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