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大平貴之プロデュース!移動式「+iプラネタリウム」開催


三浦工業株式会社は1日、60周年記念プロジェクトとして移動式の「+iプラネタリウム」を立ち上げた。

「地球環境は、経済活動の一方で失われている…このままでいいのか?」と、“考える”きっかけになって欲しい。今回のプロジェクトは、そんな思いを移動式「+iプラネタリウム」を通じて届けるもの。

「+iプラネタリウム」は、従来のプラネタリウムとは異なり、移動可能なプラネタリウム。プラネタリウムの第一人者である大平貴之氏が全面監修し製作。今回の企画では、全国20ヶ所以上を巡回する予定で、7月3日(水)には第一弾として、松山市立堀江小学校(愛媛県)にて出張授業を実施する。

「+iプラネタリウム」の開発に伴い、プラネタリウムの第一人者で今回の企画の監修者である大平貴之氏へのインタビューを実施。今回の企画に対する思いや、プラネタリウムの魅力について語った。

――今回のプロジェクトで使用される移動式プラネタリウムの特徴や魅力的なポイントなどをお伝えください。

大平:小型軽量ながら100万個の星を投影できるMEGASTAR CLASSと、4Kの高解像度プロジェクタを使った投影システムによる迫力ある星空と宇宙の映像が楽しめるプラネタリウムです。にもかかわらず、簡単にどこにでも運び出すことができるのが特徴です。

――三浦工業60周年の取り組みをプロデュースすることになった理由を教えてください。

大平:三浦工業は、ボイラを中心に社会に必須のインフラ機器を長年にわたって納められています。私たちの作るプラネタリウムとは対照的な事業であり、そこに惹かれました。そしてCO2を排出する製品を製造・販売しているメーカーだからこそ、環境問題を真摯に見つめ、環境影響を最小限にするためのたゆまない努力に共感いたしました。

――プラネタリウムの活動を通じて、現在の地球環境(異常気象などの問題などを含めて)について感じること、思うことはありますか?

大平:最近になって思いますのは、地球上で高度な産業活動を行うことになった我々人類の未来はどのようなものか知りたい。またそれをより明るいものにするために私たちができる事は何だろうか?ということです。そのために無数の天体の一つに住んでいる私たちの立ち位置を自覚し、自分たちを見つめなおすことの大切さを感じます。その問題提起の場としてプラネタリウムは今後重要な役割を果たすだろうと考えています。

――プラネタリウムの魅力を教えてください。

大平:宇宙の広がりを、理屈ではなく体験として伝えられることです。現実に宇宙に存在する無数の星を、実際に見たままに体験することができ、なおかつその宇宙に向かって飛び立つような仮想宇宙旅行をも体験することができます。知識を得るだけでなくそれを体験として届けられる点はプラネタリウムの持つ大きな力だと思います。

――おすすめのプラネタリウムの楽しみ方やシチュエーションを教えてください。

大平:さまざまな楽しみ方があっていいと思います。専門の施設で専門的な解説を聞くのもよいですし、むつかしい事を考えずに音楽や映像と共に星空のある空間に身を委ねリラックスするのもよいと思います。最近は、プラネタリウムは専用の施設のみならず、温浴施設や飲食店などでも導入できるようになり、星空を楽しめる場面が格段に広がりつつあります。ますます楽しみ方は広がっていくと思います。

――プラネタリウムに惹かれる理由は? 大平さんにとってプラネタリウムはどのような存在ですか?

大平:昔は、単に科学館にある立派なプラネタリウムが映し出す星空を自分の部屋で映し出してみたいという他愛もない夢でした。けれど、後から振り返ると、ものつくりや技術に興味を強く持ちながら、他者とのかかわりがあまり上手でない自分の周りに人を集めてくれそうな予感を感じたのが、プラネタリウムに惹かれた理由だろうと思います。えてして視野が狭くなりがちな私自身と、様々な未知の世界との接点を作り、知らなかった世界に私を連れていってくれる存在のような気がしています。

――今後プラネタリウムをどのように進化させていきたいですか?

大平:あらゆる方向があると思います。プラネタリウムが活躍する場は、かつての専用施設のみならず、個人宅から巨大なスタジアムやテーマパークまで広がるでしょう。その目的も、教育、エンターテインメント、リラクゼーション、時には医療などにも活用されるようになるかもしれません。地上に星空を作り出す意義は、未解明の部分もありますが、それを解き明かしながら、人々が宇宙の中に住んでいるという自覚をし、そこから私たち自身を俯瞰して見つめなおす機会をより多くの場で提供できるように、あらゆる技法を駆使して進化させてゆきたいと思います。

――どのような人にこの移動式プラネタリウムを体験してもらいたいですか?

大平:全ての人々に楽しんでほしいです。プラネタリウムは、宇宙の中の私たちを知るためのツールだと思います。今回の上映作品は特にその目的に沿って制作しています。ですから、そのツールの恩恵にあずかれるのは、あらゆる世代、人種、性別の方だと思っています。

また、「+iプラネタリウム」の立ち上げに伴い、日本最大の審査制写真投稿サイト「東京カメラ部」とのコラボレーション企画、“未来に残したい星空”をテーマとしたフォトコンテストを実施する。受賞者には素敵な賞品をプレゼント。応募方法は、三浦工業株式会社のキャンペーン用公式Instagramアカウントをフォローし、応募期間内(7月1日(月)13:00~9月30日(月)13:00)に、指定のハッシュタグをつけて投稿するだけで応募完了。撮影機材は問わないので、ぜひ皆さんの素敵な写真を応募してみてはいかが?

<関連サイト>
特設サイト
https://www.sonoai.jp/

未来に残したい星空フォトコンテスト
https://miura.tokyocameraclub.com/contest2019/