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コロナ禍で学校行事に影響…「子どもの成長が見たい」


株式会社スタジオアリスは、2021年5月11日~12日の期間において、全国の小学生の子どもを持つ親500名を対象に「学校生活と行事」に関する調査を実施。このたび、その結果を発表しました。

昨年は、新型コロナウイルスの影響により多くの小学校で学校行事が中止もしくは縮小での開催を余儀なくされました。実際に、どれだけの小学校で学校行事が中止になったのでしょうか。小学生の子どもを持つ親に昨年中止になった学校行事について質問したところ、「中止になった行事はない(11.1%)」を除く88.9%が何らかの学校行事の中止を経験していると分かりました。

中止になった学校行事については「授業参観(68.9%)」が最も多く、次に「PTA集会(47.3%)」、「運動会(43.2%)」と、いずれも保護者が参加する行事に票が集まっています。外部からの人の出入りを抑えようとした結果、やむを得ず中止する方向になったと考えられます。

また、今年すでに中止もしくは縮小での開催が決定している学校行事についても聞いたところ、新学期が始まって間もない5月にも関わらず、既に約7割が学校行事の中止・縮小の決定を受けていることが判明しました。中止・縮小が決定している学校行事で多かったのは「運動会(41.2%)」「授業参観(40.2%)」となり、やはり保護者参加の学校行事が影響を受けやすい傾向にあるようです。子どもの成長を見られる貴重な機会がなくなり、残念な思いをしている親も多いのではないでしょうか。

保護者参加の学校行事が特に中止・縮小となっている傾向がうかがえましたが、新型コロナウイルスの流行以降、子どもの学校行事のために学校へ足を運んだことがあるかについて質問しました。すると、3割もの親が「ない(30.8%)」と回答。さらに、今までと比べて子どもの学校行事のために学校へ足を運ぶ機会が減ったかについて聞いたところ、「減った(73.2%)」「どちらかといえば減った(18.4%)」を合わせると9割以上の親が「減った」と答えました。

また、コロナの流行以降子どもの学校行事のために学校へ足を運んだことが「ある(69.2%)」と回答した人に対して、保護者は何名で学校に行ったかを伺いました。その結果、60.1%の人が「1名」と答えました。子どもの学校生活での活躍を、家族揃って見る機会が明らかに少なくなっていると分かります。

コロナ禍での学校行事の中止・縮小により、子どもの成長を見る機会が減っている実態が分かりましたが、学校行事以外でも子どもの成長を思い出に残す方法はあります。今回は、最も子どもの成長が感じられる6年生を対象とした「十三祝い/十三参り」について調査しました。「十三祝い/十三参り」とは、4月13日やその前後の日曜日に数えで十三歳になった男女が、心身ともに大きく発達するこの時期に立派な大人となれるよう祈念し、成長を祝う伝統行事です。江戸時代後期にはじまったとされる歴史のある文化で、13歳の厄を払う意味合いや、生まれてからの干支が一周することから、人生の節目を祝う成人式のような役目もあります。

その一方、「十三祝い/十三参り」という言葉の認知度を調べたところ、80.4%の人が「知らない」と回答。発祥地の京都を中心に関西地方で主に行われてきた行事のため、全国の小学生の子どもを持つ親からの認知度はそれほど高くないようです。

「知っている」と答えた人に対しては、どのようなきっかけで「十三祝い/十三参り」を知ったかについて伺いました。最も多かった意見は「自分が子どもの頃に行事として体験した(29.6%)」で、幼少期の体験が記憶として残っていることが分かります。次に「親になって周囲から見聞きするようになった(22.4%)」「TV・雑誌・ネットなどで見たことがある(17.3%)」と続きました。

そして、子どもの凛々しい和装姿をしっかりと思い出に残すことができる、「十三祝い/十三参り」の記念撮影についても質問しました。「興味がある」と答えたのは、「興味がある(10.0%)」「どちらかといえば興味がある(21.2%)」を合わせて31.2%となり、3人に1人が興味を持っていることが明らかになりました。学校行事の中止により、家族揃って子どもの成長を見届けることが難しくなっているコロナ禍。大人になりつつある子どもの姿をプロに撮影してもらう「十三祝い/十三参り」の記念撮影も、子どもの成長を思い出に残す新たな方法として今後広まっていきそうです。

続いて、学校行事の中止・縮小で子どもがストレスを感じていると思うかについて聞いたところ、「思う(30.8%)」「どちらかといえば思う(41.2%)」を合わせて72.0%もの親が子どものストレスを感じていると判明。楽しみにしていた学校行事の中止・縮小は、子どもの心に影響を与えているようです。

一方で、親としてはコロナ禍で学校行事を実施することについて賛成か反対かを調査しました。その結果、「賛成する(14.0%)」と「どちらかといえば賛成する(41.2%)」は合わせて55.2%。「反対する(11.6%)」と「どちらかといえば反対する(33.2%)」は合わせて44.8%と、やや賛成派が上回りました。

また、コロナ禍での学校行事における賛成派・反対派の具体的な意見も募りました。

<賛成・どちらかといえば賛成派>
「子どもの成長を見たい」(岡山県・45歳・男性)
「その年でのイベントは二度と戻ってこない。子どもの成長は早い。感染予防に努めれば実施してよいと考える」(鹿児島県・38歳・男性)
「これまでとは違う形の実施方式を検討すれば、コロナの中でも開催可能な場合があると思う」(愛知県・50歳・男性)
「子どもたちの日頃の成果を試すもの。目標を作り達成するためには必要」(東京都・33歳・女性)
「基本的に屋外でやる行事については、三密も回避されており、リスクは低いと考えられるから。何でもかんでも中止にしてしまうと、子どもがかわいそう」(静岡県・46 歳・男性)
「運動会や学習発表会など、特別な行事はさせてあげたい」(北海道・35歳・女性)
「何もなさ過ぎてもストレスになりそうだから、無理のない範囲であれば」(徳島県・44歳・女性)
「全部中止にしたところで、コロナ感染の完全予防にはならないと思うから」(山口県・39歳・女性)
「少しでも学校での子どもの様子を知りたい」(神奈川県・36歳・女性)
「縮小させて、感染対策をしっかりした上で、やってもらいたいと思う。例えば、運動会だったら、親の観戦は小学校1年と6年生だったりと、観戦者も減らして、その他はオンライン中継などで実施してもいいかなと感じる。(昨年の運動会はそうだった)」(東京都・40歳・女性)

<反対・どちらかといえば反対派>
「クラスターになったら困るから」(香川県・44歳・女性)
「子どもが楽しみにしている行事は中止になるとかわいそうだが、感染リスクが高くなるため、出来れば中止にしてほしい」(新潟県・44歳・女性)
「保護者の負担軽減になる」(奈良県・47歳・男性)
「誰が学校行事に来るか分からないし、コロナにかかっている人が来ていたらと考えると恐ろしい。不安なことが一つでもあるならやらない方が安心できる。後で後悔したくない」(香川県・44歳・女性)
「自分が人の多く集まる行事に参加することで、高齢の親にも感染すれば取り返しのつかないことになりそうだから」(和歌山県・41歳・男性)
「行事をさせてあげたいが、コロナに感染し、後遺症が残ったら嫌だから」(愛知県・42歳・女性)
「子どもはかなり不満を訴えていてその気持ちも汲んではいるが、やはり変異株による感染拡大は子どもたちを巻き込んでいるのでとても怖い」(神奈川県・41歳・女性)
「感染対策が不十分な人が必ずいるから」(茨城県・53歳・男性)
「行事より優先すべきはコロナの発生を抑えることだから」(大阪府・40歳・女性)
「どうしても子どもがかわいいし、その姿を見たくて親は行事に張り切って参加してしまうので、状況はかなりの密になる。この密は怖いので、保護者抜きでの行事がいいように思う」(神奈川県・48歳・女性)

さらに、コロナ禍の学校生活全体において、子どもがストレスを感じていることがあると思うかについて質問しました。すると、「ある(24.6%)」「どちらかといえばある(49.4%)」を合わせて74.0%の親が、コロナ禍の学校生活における子どものストレスを感じていると分かりました。

具体的にはどのようなことにストレスを感じていると思うかについて聞いたところ、最も多く票が集まったのは「学校行事の中止(64.9%)」となりました。やはり、多くの子どもが学校行事の中止を残念に思っているようです。次いで、「検温、手洗い、消毒などの義務化(43.5%)」「友達と会えない・会えてもあまり会話できない(43.0%)」「様々な授業が制限されている(41.9%)」と続き、コロナ禍の学校生活は子どもにとってストレスフルな環境であると分かります。

一方で、親自身はコロナ禍の学校生活についてどのように感じているのでしょうか。コロナ禍で迎えた新学年に不安を感じるかについて聞いたところ、「感じている(22.4%)」「どちらかといえば感じている(47.0%)」を合わせて69.4%の人が不安を感じていることが明らかになりました。

さらに、どのようなところに不安を感じるかについても調査を実施。最も多かった回答は、「集団生活による感染のリスク(67.1%)」となり、次いで「学習の遅れ(46.7%)」「イレギュラーな状況による子どものストレス(45.5%)」と続き、親自身もコロナ禍の学校生活において様々な悩みを抱えている様子がうかがえます。

また、子どもの学年ごとに見ると、新学年に最も不安を感じているのは「小学一年生の子どもを持つ親(75.3%)」ということが分かりました。子どもの初めての学校生活をコロナ禍でスタートさせることに対し、親の戸惑いは大きいようです。

なお、スタジオアリスでは、心身ともに少し大人びてきたお子さまの姿を凛々しい和装でしっかり思い出に残すお手伝いをする、「十三祝い/十三参り」の記念撮影を用意しています。お子さまの成長を、家族揃って感じられる機会が減っている今だからこそ、「十三祝い/十三参り」の撮影などを検討してみてはいかがでしょうか。

<関連サイト>
「スタジオアリス」公式サイト
https://www.studio-alice.co.jp/