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ハローキティ、和歌山の町の魅力をキュートにアピール!


和歌山県内の5自治体(九度山町、高野町、湯浅町、美浜町、由良町)は23日、「わかやま共通返礼品応援隊 決起イベント」を開催した。

イベントは、共通返礼品幹事町首長代表である、九度山町・岡本町長の挨拶からスタート。和歌山の市町村と共通返礼品の歩みについて説明し、「和歌山の各自治体が協力することによって用意できているこれらの返礼品数は、トータルで見ると全国トップクラスだと、我々は思い続けております。梅、みかんのような全国区で有名な特産品はもちろん、海にも面していますから、海産物も豊富です。山もあるので、野菜もおいしく、畜産も盛んです」と、和歌山の返礼品の素晴らしさを誇らしげに語った。

そんな中、和歌山の魅力をさらに広く発信していきたいと考え、ハローキティ・ハンギョドン・ぽこぽん日記の3キャラクターを、「わかやま共通返礼品応援隊」に起用。サンリオとのコラボレーションについては、「サンリオさんといえば、『ご当地キティ』のような地域密着の展開をされ、たくさんの地域の魅力を発信しておられます。先ほど申し上げた共通返礼品の取り組みと、和歌山の魅力をお話したところ、全国でも珍しい取り組みであると協力を快諾いただきました」とコメント。そして、コラボの取り組みの1つで、返礼品として制作された和歌山県7町村のハローキティのオリジナルぬいぐるみの予約受付を、イベント当日の8月23日より予約受付を開始したことを説明した。

その後、サンリオ・ライセンス営業本部、シニアマネージャーの古賀氏が登壇。「和歌山にはたくさんの特産品や世界遺産があります。こういった機会をいただいたので、和歌山県の良さを皆さんにPRできるように頑張っていきたいなと思います」と語り、加えて「ある自治体がオリジナルのぬいぐるみを作ったところ、それが非常に売れたという話があり。それは、たった一人の人がTwitterでつぶやいたところから始まったといいます」と、一個人の発信が様々なプラットフォームを通じて広がっていく時代であることを強調。また、今回の取り組みに対し「実は、ハローキティ・ハンギョドン・ぽこぽん日記の3人でユニットを組むのは全国初。特にハローキティは2024年に50周年を迎える、認知度が高いキャラクターです。ぜひこのキャラクターを使って、和歌山を全国に発信していきたいです」と期待をにじませた。

そしてついに、ハローキティ(以下、キティちゃん)が元気良く登場。赤いリボンがたくさんついたキュートなドレス姿で、ステージに華を添える。ここからは、キティちゃんが各町長からのお題に挑む「わかやま5つの挑戦」コーナーがスタート。キティちゃんは会場に向かって手をあげ、やる気満々なポーズを見せた。まずは、幹事町である九度山町のお題から。陣羽織を身にまとった岡本町長は、兜と柿が印象的なオリジナルキティちゃんぬいぐるみを手にし、「九度山町といえば、武将・真田幸村です。6年前の大河ドラマ『真田丸』のときは、九度山町にもたくさんの方にお越しいただきました。それともう一つは、九度山町の特産品の柿、富有柿(ふゆうがき)です。九度山町の柿は、素晴らしい食感と味が日本一なんです」と、全身全霊で九度山町の名物をアピールした。

そこでキティちゃんには、特産品の富有柿にちなんだ「柿の収穫体験」にチャレンジしてもらうことに。記念すべき第一回目のチャレンジに、意気込みたっぷりのキティちゃん。網の金具部分を柿の実に当てないようにするのが、柿を傷つけずに収穫するポイントだとか。慎重に網を使い、柿を模したぬいぐるみを上手に採ったキティちゃん。岡本町長から「大成功です!今度ぜひ九度山町にお越しいただき、本物の柿を採ってもらいたいです」と褒められると、嬉しそうにポージングを決めて会場を和ませた。

続いて、高野町の平野町長がお遍路さん姿で登壇。手に持っているオリジナルキティちゃんぬいぐるみも、お遍路さんの衣装を身に着けている。高野町には、国内外の観光客が訪れる世界遺産「高野山」があると話し、「私とキティちゃんの衣装は、お遍路さんが四国88か所参りのお礼参りをする格好なんです。高野山のお山の上には117のお寺が並んでおり、お坊さんが修行する場所である反面、観光として訪れる方も多いところです。高野山では、色んな行事が1200年間絶えず繰り返されています」と、にこやかに語る。他にも、観光に来た人がその場で納税ができる「ふるさと納税自動販売機」を設置したことを話し、高野町をアピールした。

そんな高野町からのお題は、弘法大師ゆかりの地ならではの「大師音頭」。まずは平野町長がお手本を見せ、キティちゃんがそれを真似します。可愛らしい踊りに、会場からは大きな手拍子が。平野町長も「いやぁ、びっくりしました。満点です!」と絶賛し、キティちゃんは何度もお辞儀をして喜びを表現した。

続いて、湯浅町の上山町長が、湯浅町の自然の豊かさをイメージした緑の法被姿で登壇。「湯浅町といえば、醤油醸造の地として売り出している町でございます。湯浅町は山の町というイメージがありますが、海の町でもあります。山の幸であるみかん、海の幸であるお魚、どちらも有名です」と、魅力を余すところなく紹介。

湯浅町のオリジナルキティちゃんぬいぐるみは、右手に醤油、左手に醤油を混ぜる『櫂』を持っていると説明されると、キティちゃんも「なるほど」といったように深く頷いた。日本を代表する醤油の町・湯浅町からのお題は、醤油醸造の工程の1つにちなんだ「櫂入れチャレンジ」。180cmもの巨大な櫂で、桶の中を底からしっかり混ぜていきます。今回も、まずは上山町長がお手本を見せ、キティちゃんが実践。可愛く、かつ、完璧なフォームで桶を混ぜる姿に、上山町長は「醤油醸造家になれるんじゃないでしょうか?」と感心しきり。驚きの才能を発揮したキティちゃんは、拳を突き上げるようなポーズで喜びをアピールした。

チャレンジもいよいよ後半戦に。4組目は、美浜町の籔内町長が登壇。籔内町長は、ひまわりのついた麦わら帽子に、ひまわり柄のマスク、オリジナルキティちゃんぬいぐるみとお揃いのピンクのドレスを身にまとい、ステージでくるりと一回転。籔内町長は「とっても可愛いキティちゃんができましたので、私も微力ながら体を張って、全力で美浜町キティちゃんをPRしていきたいと思います」と語り、オリジナルキティちゃんぬいぐるみも手にしている「ひまわり」について「ひまわりは町の花です。1年中咲いていないので、お友達から造花のひまわりをいただき、町長室の入り口に飾っています。今日は、私の口の周りにもひまわりが咲いています」とアピール。

また、麦わら帽子のワッペンを見せ「実は、町の木が松なんです。町民自慢の、近畿最大規模を誇る煙樹ケ浜(えんじゅがはま)の松林があります。この松林の魅力を上手くキティちゃんとコラボできないかと思ったのですが、なかなかアイデアが浮かばず。そこで、松林の松葉を堆肥化し、環境保全農業を目指して作られた松キュウリ、松イチゴ、松トマトをワッペンにして麦わら帽子に付けたら可愛いんじゃないかと提案し、こうなりました」と、美浜町にちなんだ“松”由来のワンポイントであることを語った。

そんな美浜町からのお題は、「松ぼっくりコーミング」。最近、美浜町では砂浜の中からキレイなものを探す「ビーチコーミング」が人気だそうで、それと名物の松を掛け合わせたオリジナリティあふれるチャレンジ。たくさんの松ぼっくりの中から、一生懸命“宝物”を探すキティちゃん。しばらくすると、ビーチコーミングで見つけたシーグラスで作ったアクセサリーと、海に漂着した海洋プラスチックとシーグラスを用いて作ったボールペンを発見する。籔内町長から「成功です!」とコメントをもらったキティちゃんは、サステナブルでおしゃれな2つの宝物を手に、キュートなポーズで喜びをあらわした。

大トリを務めたのは、由良町の山名町長。山名町長は、なんと天狗面を付けた状態で登壇。お面を外した山名町長は「由良町には、有名な『天狗伝説』というものがありまして。由良町は、興国寺(こうこくじ)という、醤油、味噌、虚無僧(こむそう)の聖地とも言われるお寺があるんですが、このお寺が炎に包まれて焼け崩れたとき、天狗が群馬県の赤城山から飛んできたわけです。そして、一夜にしてお堂を再建したという、不思議な天狗伝説が残っているんです」と、天狗ゆかりの町であることをアピール。

オリジナルキティちゃんぬいぐるみも、衣装はもちろんお面もオリジナルで制作した、唯一無二の「天狗キティ」であると紹介した。また、白崎海岸も自慢のひとつであるという由良町では、鮮度が最高の海の幸を返礼品で楽しめるのだとか。「山のイメージもある由良町ですが、何と言っても新鮮な海の幸がふんだんにあります。ハモにアワビにクエに伊勢海老。四季折々の“美味しい”を堪能できるんです!」と、食の魅力を誇らしげに語った。

そして「わかやま5つの挑戦」最後のお題は、天狗にちなんだ「天狗の舞」をキティちゃんにリクエスト。天狗の団扇を受け取ったキティちゃんは、山名町長とともに天狗の舞に挑みます。荘厳な雰囲気の中、鐘、太鼓、尺八を従えた本格派のパフォーマンスで客席を魅了。会場は大きな拍手に包まれた。もちろん、山名町長もキティちゃんの舞を大絶賛。「もう、大大大成功です!コロナ禍で、数年は興国寺の天狗まつりが開催できていません。今日は、ものすごく良いアピールをさせていただけたと思います」と、喜びを語った。

「わかやま5つの挑戦」を無事にやりとげたキティちゃんは、達成感に満ち溢れた様子で会場に一礼。最後まで元気いっぱいに、可愛く手を振りながら、ステージを後にした。

オリジナルデザインのハローキティのぬいぐるみは、この日登壇した5自治体に加え、「那智勝浦町」「北山村」の7自治体の申し込み受付を同日より各自治体が提携する納税サイトにて開始しているので、ぜひチェックを。

<関連サイト>
特設サイト
https://www.furusatowakayama-ouentai.jp/