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ファミマの本気度がすごい!人気のブラックサンダーが…


これまで多数の季節商品やコラボ商品を手掛けてきた「ファミリーマート」が次に目を向けたのは、あのチョコ菓子「ブラックサンダー」。30年近く老若男女に愛されてきた手軽な銘菓をコンビニ大手がどう“料理”するのか。発売に先駆け、エンタメプレックス編集部が味わった。

1品目は、ブラックサンダーをフランスの焼き菓子フィナンシェにのせた「ブラックサンダー フィナンシェ」。開封するとまずやってくるのは、鼻腔をくすぐるバターの甘い香りだ。焼き菓子の部分もしっかりチョコ味だが、上にのったブラックサンダーに差し掛かると、一気に味わいが変わる。ややふんわりとしたフィナンシェにブラックサンダー特有のざくざく感が加わり、しつこくない上品な甘さ。紅茶やハーブティーと合わせたくなるような1品だ。

2品目は、パッケージを見た瞬間に吹き出してしまいそうな公式ライバル商品「白っぽい!? ブロックサンダー」で、解像度の低いフォントで描かれた「パチモン感100%超え」の文字が挑戦的。本家のデザインと比べると、オマージュとしての本気度がうかがえる。

この商品に対し、ファミリーマート担当者は、「堂々とブラックサンダーのポジションを狙っていきます!あまりの販売力に本家ブラックサンダーも圧倒されてしまうのではないでしょうか」とその自信の程を覗かせる。一方、ブラックサンダーの担当者は「所詮付け焼き刃の『白っぽい!?ブロックサンダー』はブラックサンダーの足元にも及びません」と語り、本家としての意地を見せた。

開封すると、転がり出てくるブロック状がなんとも愛らしい。歯に力を込めてかみ切ると、しゃりっという音とともにホワイトチョコの甘みが口いっぱいに広がっていく。「ざくざく感」は本家に勝るとも劣らない。「100%超え」のキャッチコピーは伊達じゃない。

オブジェのごときルックスの3品目「ブラックサンダー チョコタルト」は、ビスケット生地の器にこれでもかとブラックサンダーを敷き詰めている。ビスケットだけをかじるとやや味気ない。ところがブラックサンダーと一緒にかみ砕くと、なるほどとひざを打つ。食べ進んでいくと、しっとりとしたチョコに到達し、いく層もの味の変化が楽しめる。わいわいとした子どものお菓子というより、本を片手にコーヒーとともに味わいたい1品だ。

大トリは「ブラックサンダー チョコクッキーシュー」。手のひらにのせるとしっかり重く、頼もしさがある。ブラックサンダーのざくり、シューのふわっ、最後にきりっと冷えたなめらかなチョコクリームの三重奏。隕石のような無骨なルックスに秘めた奥深さにうなった。

こうしてみると、ブラックサンダーの応用力に驚く。売りである歯応えをどう活かすか、よく考え抜かれたコラボ商品だ。「ブラサン愛好家」も満足間違いなしの4品は、3月7日より、全国のファミリーマート約1万6,500店で順次発売。

<関連サイト>
ファミリーマート
https://www.family.co.jp/