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デジタルで社会を豊かに、そしてその先へ…日本の未来を拓くIPAとは?


10月13日(火)、千葉・幕張メッセにてデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」が開幕(10月16日(金)まで)。今回Entame Plex編集部では本展で展開されている独立行政法人情報処理推進機構(以下IPA)のインスタレーション「PROTOCOL ENGINE」のメディアツアーに参加。すると、日々進化するデジタル・AI時代における様々な示唆が多々あった。

IPAは、ITの普及促進を行う「Information-technology Promotion Agency, Japan」として活動してきたが、今年から英文の名称を「Innovation Platform Agency, Japan」へとリブランディング。文字通り“イノベーションのプラットフォーム”となるべく、より社会に挑戦する姿勢を打ち出している。そうした中で今回は自らの社会的役割を「PROTOCOL ENGINE」というテーマのもと表現。インスタレーションでは、IPAが考えるイノベーションを機能させるための6つの要素を紹介している。

その6つの要素とは、“AI Trust”、“Digital Commons”、“Cyber Security”、“Frontier”、“Academy”、そして“Social System Design”。

まず“AI Trust”は、いまや当たり前となった一方で昨今米AI企業アンソロピックのCEOがその危険性に警鐘、能力向上の減速を訴えるなど議論が二極化しているAIについてで、IPAではその信頼性を担保すべく大きなベースのデザイン、ルール作りを提唱。かたや“Digital Commons”では、デジタル社会における共有のあり方に言及し、そのひとつの形として「Open Data Spaces (ODS)」というオープンでスケーラブルな分散データマネジメントの技術コンセプトを提供中。これは多様なデータ利用制御を受け入れる柔軟性を持ち、必要な時、必要なものだけ共有可能。競争ではなく共有することで、お互いを高め合うことができるというもの。

そして、まさに現在、国内外で大きな注目を集めている“Cyber Security”。IPAではこの領域にも注力しており、例えば重要インフラ事業者に対し1年間の教育プログラムを実施。サイバーセキュリティに関するプロ人材の育成を支援していたり、IoT機器のセキュリティレベルを可視化する「JC-STAR」制度を構築するなど、様々な角度からセキュリティ強化を促進。

また、デジタル社会における人々の挑戦のサポートも。それが“Frontier”で、IPAでは突出したIT人材の発掘・育成プログラムとして「未踏事業」を展開。多くの可能性を内包するプロジェクトを各界のスペシャリストが支援・伴奏するこの事業からは多くのスタートアップが誕生。加えて、修了生にはチームみらい所属の参議院議員・安野貴博さんやメディアアーティスト・研究者の落合陽一さん、音楽家の渋谷慶一郎さんといった顔ぶれも。

一方でより育成に特化しているのが“Academy”で、デジタル社会における優秀な人材を育成すると同時に循環させつつ、さらには情報処理技術者試験も展開。なお、これは2027年度から大幅に改変し、より現代デジタル社会に合致したものへとバージョンアップする。そして、こうした一連の取り組みを“Social System Design”として総合的にデザインし、よりよい未来を目指す。

以上のように、インスタレーション「PROTOCOL ENGINE」ではIPAが考えるイノベーションに向けた道標がまとめられ、現代デジタル社会における課題を提示するとともに、そこからいかにイノベーションへとつなげるかの青写真が描かれている。これは様々な気づきが多く、ぜひ興味のある方は足を運んでみてほしい。

さらに、今回のインスタレーションでは、常設されたタブレットによるアンケート調査を実施しており、回答すると光の演出に加え、ブース中央上部のディスプレイにその時点で回答集計結果が映し出される仕組みに。回答によって変化する光のグラフィックも必見だが、このアンケート結果が今後のIPAの活動にも関わってくるとのことなのでぜひ参加してみては。


<関連サイト>
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
https://www.ipa.go.jp