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日本初のサードウェーブチョコがスゴすぎた…発酵にまでこだわる「Minimal」の実力


12月10日、都内にてチョコレートブランド「Minimal(ミニマル)」の新商品発表会&試食会が行われた。

「Minimal」は、渋谷区富ヶ谷に店舗を構え、近年流行を見せるサードウェーブコーヒーならぬサードウェーブチョコ「ビーントゥバー(Bean to Bar)」の旗手として、業界で注目を集めている。

ビーントゥバーとは、一般的なチョコレート製造のように一次加工業者(生地生産)と二次加工業者(加工)を分けず、ひとつのメーカーがカカオ豆の仕入れから自社工場での製造加工、販売までを一括して行うチョコレートのことだ。

ビーントゥバーの特徴は、豆をブレンドせずにそれぞれ単一産地のものを使うために、各地の味の違いを楽しめるというもの。一説にはアメリカの個人たちが「自分に合ったものを」と少量生産を始めたのがきっかけともいわれ、現在ではオーガニックブームも手伝い、日本でも注目を受けている。

なかでも「Minimal」は、カカオ豆の産地まで入りこみ発酵や乾燥の作業まで管理するという徹底ぶり。一般的に日本のビーントゥバーメーカーは、豆を輸入して選別するところから始めるが、それ以前までさかのぼるこだわりには脱帽だ。担当者の話では「世界でも類を見ない形」だそう。

新商品のひとつ「ティスティングセット~オリジナル発酵によるフィリピン産5種~」は、その利点を生かし、フィリピンの同じ農園で同じ時期に収穫したカカオを使い、発酵方法を変えるだけでまったく異なる5種類の味わいのチョコレートに仕上げて詰め合わせたセットだ。発酵方法のみで香りや味わいを変化させる試みは、世界でもあまりなく「日本では初」という。

食してみると、その違いに驚き…。ヘーゼルナッツのようなまろやかな味わいや、青リンゴのような酸味、アメがけしたアーモンドのような奥深いなど、「本当に同じ豆なの?」と思わず口に出るほどだ。

もう一方の新商品「Minimal Flight 2016」は、“カカオ豆で世界1周をする”をテーマに、中南米、アフリカ、アジアの3大陸8カ国のカカオ豆を使用したビーントゥバーチョコを詰め合わせたギフトセットで、産地の違いを明確に楽しめる。商品名が「ハイチ」や「タンザニア」となっているので、“世界をめぐって”お気に入りの地域を見つけてみよう。

「Minimal」のチョコレートに共通しているのは、ざっくり、ザラザラとした舌触りだ。ビーントゥバーチョコは数あれど、ここまでカカオ豆の粒子を荒く残すものはなかなかお目にかかれない。「香りを飛ばさないため」との話だが、もし悪質な豆を使って同じ風に仕上げるととんでもない味になるだろう。まさに「Minimal」の自信がわかりやすく表れている部分といえる。

「ティスティングセット~オリジナル発酵によるフィリピン産5種~」は、12月20日(日)から「Minimal」店舗ほか、阪急梅田本店の催事スペースにて、「Minimal Flight 2016」は、来年1月18日(月)から「Minimal」店舗ほか、オンラインショップ、新宿伊勢丹催事スペースにて販売する。

これまでにないチョコレート体験を望むなら、ぜひ一度「Minimal」のビーントゥバーを試してみるといいだろう。

<関連サイト>
「Minimal」 http://mini-mal.tokyo