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お酒が苦手、二日酔いがひどい……そんな人たちの新たな味方、オルニチンとは


忘年会シーズンまっただ中。お酒の飲み過ぎ、二日酔いに悩む人も多いと思うが、そんな人にぜひ知っておいてほしいのがオルニチン。いまや、二日酔い防止のための様々な商品が販売されているが、実はこのオルニチンを摂取することで飲酒翌朝の体調が大きく違ってくるのである。

そもそもオルニチンとは何かというと、肝臓で活躍するアミノ酸のこと。それは肝臓内では有害物質であるアンモニアの解毒を担っており、スムーズなエネルギー産生にも貢献していると考えられている。また、肝臓によい食材として有名なシジミにはこのオルニチンが大量に含まれており、肝臓への効果の鍵がオルニチンにあると言われている。

そんなオルニチンについて、協和発酵バイオ・学術研究企画室の西村明仁氏も十分な効果があると認めている。西村氏の話によると、日本人はアルコールの分解能力が低い人が約3割いるという。その3割の人々に1,600mgのオルニチンあるいはプラゼボ(偽薬)を摂取した後お酒を飲んでもらい、その翌日の体の状況を検査。正確性を高めるために被験者には数日後に同じ実験をオルニチンとプラゼボ、逆にして試した結果、睡眠時間や入眠と睡眠維持など、多くの項目でオルニチンを摂取した方に改善が見られ、なかでも疲労回復は特に高い効果を示したという。その結果に対し、西村氏は「今回の1,600mgというのは通常よりも多めの量なんです。できることなら1日400~800mgを目安として継続的に摂取するのが良いと思います。あらかじめ肝機能を高めるように心がけていれば、大量のアルコール摂取による急な負担にも耐えられる準備ができます」と話している。

また、肝臓によいとされている別食材、その代表的なものであるウコンとの関係性についても調査。オルニチンとウコンの有効成分であるクルクミンの組み合わせで上記と同じような実験を行ったところ、オルニチンとクルクミンの組み合わせで飲酒翌朝の疲労の体感がさらに改善されたという。クルクミン単体での摂取と比較しても、被験者は目覚めの気分、起床時の疲れ、起床時のだるさに効果があったと話していたとか。つまり、オルニチンを別の食材とうまく組み合わせることで、より体に効果があることがわかった。
さらには、普段からお酒を飲む人でも実験したところ、オルニチンを摂った方が起床時の疲労改善を自覚していたり、ストレス面でのアプローチも実施。そもそもお酒を飲むのはストレスを解消したいと思うケースが多いらしく、そんな人たちもオルニチンを摂取していると8週目からストレス状態が低くなっているという結果もでているという。

何かと体に効果のあるオルニチン。お酒を飲む際だけでなく、常日頃から摂取するとより効果が現れることが明らかになった。ぜひ一度お試しあれ。

<関連サイト>
オルニチン研究会 http://ornithine.jp/lp/
研究4 飲酒習慣のある方を対象とした試験 http://ornithine.jp/lab/drinking.html
研究5 お酒に弱い方を対象とした試験 http://ornithine.jp/lab/temperate.html
研究6 お酒に弱い方を対象とした試験[クルクミンとの組み合わせ] http://ornithine.jp/lab/curcumin.html