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北村明子、『渡辺晋賞』女性で初の受賞! 大竹しのぶ&三谷幸喜が駆けつけお祝いメッセージ


3月2日、都内にて『第11回 渡辺晋賞 授賞式』が行われ、演劇プロデューサーの北村明子が同賞を受賞した。(※女性の同賞受賞は初)

北村は、蜷川幸雄、三谷幸喜、ケラリーノ・サンドロヴィッチなど日本を代表する演出家を次々に起用し、数々の作品を意欲的に制作。これまで、彼女のプロデュース作品は様々な賞を受賞するなどの活躍ぶりを見せている。

また、自身が代表取締役を務めるシス・カンパニーでは、堤真一、高橋克実、杉本哲太、野村万斎、渡辺えり、キムラ緑子ら、個性豊かな実力派俳優や演出家をマネージメント。舞台作品を中心に日本のエンターテインメントシーンに良質な作品を提供し続けてきた、これら数々の業績が称えられての選出となった。

授賞式に登壇した北村は「過去10年間の受賞者を振り返るとそうそうたる方々が受賞されています。プロデューサーという、ある意味『裏方』でもある仕事に光を当てる、非常に有意義で重みのある賞を受賞できて光栄です」と挨拶。

そして、「役者を目指して上京し、演劇の世界には役者ばかりでなく、裏側で活躍する人たちがいることを知り、プロデューサーという仕事に幸運にも巡り合いました。それからは、年間5回、全力で取り組んできたことが評価され、うれしい気持ちでいっぱいです。私に続いて、もっと女性がこのような賞をもらえるような状況を作っていただければありがたいと思います」と、受賞の喜びを語った。

また、花束贈呈に駆けつけた女優の大竹しのぶは「北村さんにはどんなピンチの時にも『大丈夫よ』と励まし続けてもらいました。そのパワーで、これからも日本の演劇界を引っ張って行っていただきたい」と、お祝いのメッセージを送った。

さらに所属演出家の三谷もお祝いに駆けつけ、「北村さんのイメージは、『大きな声』です。その大きな声で、これからも私をはじめ多くの演劇関係者の迷いを吹っ切り、導いていただきたい」と、エールを送っていた。

『渡辺晋賞』は、2005年に創業50周年を迎えた渡辺プロダクションが、エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰し、大衆文化のさらなる発展向上を目的とするプロデューサー賞として創設。大衆性、将来性を兼ね備えた独創的なソフト(作品、アーティスト)を生み出し、また、才能ある人材を登用、組織し新しいビジネスモデルを構築し、大衆文化の発展に多大の貢献をしたエンターテイメント業界のプロデューサーを選考対象とし、年1回執り行われている名誉ある賞。なお、過去にはこの日登壇した三谷のほか、亀山千広、鈴木敏夫、本多一夫、松浦勝人、秋元康、三枝成彰、大里洋吉、松任谷正隆、小山薫堂が同賞を受賞している。

<関連サイト>
渡辺プロダクション http://www.watanabe-group.com/
シス・カンパニー http://www.siscompany.com/