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藤川球児、ペナントレースは「資産運用と一緒」


元プロ野球選手の藤川球児と「auじぶん銀行」社長・臼井朋貴の対談イベントが3月15日にオンラインで実施され、資産運用術や今年の球界の注目ポイントなどについてトークを交わした。

金融業界でも屈指の野球好き、臼井社長がプロ野球関係者に資金運用術などを指南する「教えて!臼井社長」。アスリートのセカンドキャリア支援へのアプローチとして始まった同企画が3回目を迎えた。今回は野球解説者やYouTuber、阪神のスペシャルアシスタントも務める藤川がゲストとして登壇した。

セカンドキャリアについて「(現役選手の中でも)お金の不安を抱いている者は多い」と語る藤川。契約金の減少などもあり、就職や貯蓄など、引退後に向けたどんな人生設計をすべきか悩む選手を目の当たりにしてきたという。

また、入場観客数が経営に大きく関わるなかでコロナ禍の影響は大きくあった、とも。「各球団に格差が生まれている。非常に厳しい状況で嘆きが半分、『なんとかしなきゃ』が半分で経営陣は動いている」と現状を話した。

そして、暗雲立ち込める状態だからこそ、選手の意識も「豪遊」や貯蓄から資産運用に目が向いているという。「年棒5000万円超えたころの選手たちから僕のところにも『どう運用したらいいのか』と相談が増えてきた」。とはいえ、アスリートのそばに運用アドバイザーがいない、長期運用への尻込みなどから浸透はまだ遠く「(資産運用の悪い)イメージに引っ張られすぎている」と指摘した。

臼井社長が同意し「日本は金融教育ができていないため、お金の話は『品がない』と正面から向き合わない文化がある。欧米では小学校から投資の教育があり、生活の一部としてあるのに」とこぼすと、藤川は「外国の選手はいい車などに全然興味はなくて。短期で稼いだ資産を長い目で増やしていくかを考える。僕も米国の資産の7割は運用に回している。それが普通」とうなずく。また、将来を見据えた長期運用を実践しているため「僕自身は安心して引退できた」とも話す。

臼井社長によると、資産運用が初めてなら「投資信託などから始めたほうがいい」という。株などで短期のもうけを狙うと勉強や銘柄チェックに追われ、肝心の練習時間が削られてしまうからだ。「堅実に毎月の給料から繰り上げていくようなところから始めると安心」と説く。

東京五輪の話題も飛び出した。今年開催予定だが果たして実現しない場合はどんな波紋が広がるのか……。臼井社長は「細分化していくと、いろんなところに影響が出る。少なくともあまりいい影響は出ないのでは。経済全体からしたら良くない」と本音を漏らす。

ほかには、今年のプロ野球で注目すべき点の話も。「阪神も含めてセ・リーグが急に若返った。素晴らしい選手をそろえた巨人にどのチームが立ち向かっていくか。そろそろ牙城が崩れそうな気がする」と藤川は分析し「開幕早々に巨人が上に出るようだとしんどい。だけど若いチームが勢いを出したら巨人が厳しくなる」と伝えた。

さらに「選手のモチベーションが低下しないこと。資産運用と一緒です。大ばくちで賭けるような選手だけではダメなので、堅実さがペナントレースを制するために重要になる」と勝ち抜くための持論を展開した。

<関連サイト>
auじぶん銀行
https://www.jibunbank.co.jp/