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令和版“節句祝い”事情を大調査! 家族のみが主流!?


株式会社スタジオアリスは、0歳以上~6歳以下の子どもを育てる男女300名(以下、令和親)と、1989年以降~2005年までの間に産んだ子どもを持つ男女200名(以下、平成親)の計500名を対象に「令和の節句」の実態調査を実施。このたび、その調査結果を発表しました。

五節句とは、1月7日に七草を食べて無病息災を願う「人日の節句」、3月3日に女児の健やかな成長を願う「桃(上巳)の節句」、5月5日に男児の健やかな成長を願う「端午の節句」、7月7日に短冊に願いを書き、笹につるして夢成就を願う「七夕の節句」、9月9日に菊を楽しみ不老長寿を願う「菊(重陽)の節句」の5つの節句を合わせた日本の伝統行事です。

まず、五節句の認知度について調査してみると、各節句に対し「知っている」、「聞いたことはある」と回答した人は、「七夕の節句」は98.4%、「端午の節句」は97.0%、「桃の節句」は90.6%、「人日の節句」は85.6%と、4つの節句は高い認知度であることが明らかになりました。伝統文化が廃れつつある現代においても、この4節句はしっかり根付いた文化であると言えます。一方で、「菊の節句」のみ35.0%と、あまり知られていないことが分かりました。

続いて、認知度が9割を超えていた「七夕の節句」、「桃の節句」、「端午の節句」に焦点を当て、内飾りを飾ったり、ご馳走を食べたりと、節句をお祝いする予定やお祝いした経験について、平成親と令和親で比較しました。その結果、「桃の節句」では、「お祝いする(した)」人は、女の子の子どもを持つ平成親が63.0%であるのに対し、令和親は82.0%と、19.0%もの差があることが判明。「端午の節句」でも、「お祝いする(した)」と回答したのは、男の子の子どもを持つ平成親が51.0%、令和親が81.3%と、令和親の方が「桃の節句」、「端午の節句」のお祝いに積極的であることが見て取れました。「子どもの成長を願う行事」という点において、「桃の節句」、「端午の節句」は、親にとって重要な行事であると言えそうです。

一方で、最も認知度の高かった「七夕」は、平成親・令和親ともに、「お祝いしない(平成親67.5%・令和親49.0%)」が「わからない」を除き、多数派であることが分かりました。

また、親の世代関係なく、五節句で比較してみたところ、お祝いする(した)人が多かったのは、1位が「桃の節句(74.4%)」、2位が「端午の節句(69.2%)」、3位が「七夕の節句(35.4%)」、4位が「人日の節句(25.2%)」、5位が「菊の節句(4.2%)」という結果になりました(※性別が関与する「桃の節句」及び「端午の節句」は、それぞれ「娘がいる親」と「息子がいる親」を対象に調査)。

お祝いする人の多かった「桃の節句」、「端午の節句」ですが、実際どのようにお祝いしているのでしょうか。まず、女の子の子どもを持つ親に「桃の節句」のお祝いの仕方について聞いたところ、平成親・令和親ともに「ひな人形等の内飾り・外飾りを飾る(平成親77.8%・令和親81.3%)」が最も多い結果となりました。次いで「自宅でご馳走を食べる(平成親77.8%・令和親63.4%)」、「記念写真を撮る(平成親30.2%・令和親40.7%)」に票が集まりました。同様に、男の子の子どもを持つ親にも「端午の節句」のお祝いの仕方について聞いたところ、平成親・令和親ともに上位3つは同じ結果になりました。時代が変わっても、節句の祝い方は受け継がれているようです。

上記の調査から、節句のお祝いの仕方として「内飾り・外飾りを飾る」という回答が多く見られました。そこで、続いては「節句のお飾り」に注目。ひな人形や兜飾りなどの節句のお飾りはどのように準備したか、または準備する予定かを尋ねると、「母方の親が購入(平成親30.5%・令和親34.3%)」が最も多く、次点で「自身で購入(平成親20.0%・令和親16.7%)」、「父方の親が購入(平成親14.0%・令和親11.7%)」が多いことが分かりました。意外にも親子・親戚間で受け継ぐ層は少ないようです。

次に、購入または譲り受けた節句のお飾りの価格について聞いたところ、両世代とも「100,000円以上~150,000円未満(平成親17.7%・令和親19.4%)」が最も多い一方で、「30,000円以上~50,000円未満(平成親15.3%・令和親16.7%)」が次に多い結果となり、1位と2位の価格帯に差があることが明らかになりました。また、令和親は150,000円以上の比較的高価格帯のものを持つ人が1割程度なのに対し、平成親は2割以上もいることが分かりました。

家族でお祝いする節句。上記の調査でも「自宅でご馳走を食べる」という回答が多く挙げられており、節句のお祝いが家族団らんの時間になっていることがうかがえました。そこで気になるのが、「お祝いの席に誰を招待するか」です。「桃の節句」と「端午の節句」でそれぞれ節句のお祝いの席に誰を呼ぶか、または呼んだ経験があるかについて調査しました。すると、「桃の節句」では、両世代とも「家族のみで行う(平成親68.3%・令和親57.7%)」が最多でしたが、次点で多かった「母方の親(平成親19.0%・令和親29.3%)」、「父方の親(平成親11.1%・令和親21.1%)」という回答では、令和親の方が平成親よりも約10ptずつ比率が高いことが判明しました。また「端午の節句」では、「家族のみで行う(平成親68.6%・令和親68.9%)」人が多い結果となりました。

続いて、節句は何歳頃までお祝いしたか、またはお祝いする予定かを尋ねると、「桃の節句」では「小学校入学前まで(28.0%)」に最も多くの票が集まりました。また、約1割が「20歳以上(9.1%)」でもお祝いしていることが分かりました。「端午の節句」では、同様に「小学校入学前まで(30.1%)」が多いものの、「20歳以上(1.2%)」の回答はあまり見られず、「小学校高学年まで(26.0%)」や「小学校低学年まで(22.5%)」が多い傾向にあることが分かりました。「桃の節句」では、「端午の節句」に比べて年齢が上がってもお祝いする家庭が多い一方で、「端午の節句」では小学校高学年までをボーダーラインとする家庭が多いようです。

お飾りの準備に、ご自宅で食べるご馳走の準備など、やることが盛りだくさんの節句祝い。準備において大変だったことや、印象的な出来事などを聞いてみると、親たちの様々な苦悩や子どもの成長を感じたシーンなどが寄せられました。

<節句のお祝い思い出エピソード>
「何歳までお祝いするかで迷った」(大阪府・52歳・女性)
「子どもが喜ぶようなメニューを考えるのも作るのも大変」(埼玉県・38歳・女性)
「ご馳走を見た子どもたちが、嬉しそうに飛び跳ねた時の笑顔は良い思い出になっている」(東京都・30歳・女性)
「立派な段飾りを実家で飾ったが、片付けが面倒で年中飾りっぱなしになってしまった」(奈良県・32歳・女性)
「部屋が狭く、間取りに余裕がないため、飾り付けをする場所の確保が大変だった」(兵庫県・56歳・男性)
「外食する際の店選びに毎度悩んでいる」(兵庫県・34歳・男性)
「1歳の時に撮った写真と同じ場所、同じポーズで10歳の時に写真を撮って成長を感じた」(熊本県・39歳・男性)
「ひな人形を誰が購入するかの調整が大変だった」(東京都・37歳・男性)

また、節句のお祝いを次世代(孫世代)にもしてほしいと思うかを聞くと、「そう思う(37.2%)」、「どちらかといえばそう思う(43.0%)」を合わせて8割以上が次世代にもしてほしいと考えていることがわかりました。その理由について、「日本の伝統文化なので、次の世代にも残してほしい(兵庫県・34歳・男性)」、「小さなころのお祝いの記憶はなくても写真や映像で自分が皆から愛されていたと思えるようになるから(愛知県・56歳・女性)」、「家族が集まる良い機会だから(埼玉県・31歳・女性)」などが挙げられました。

続いて、地域・家庭ならではの節句のお祝いの仕方やこだわりについて尋ねると、様々な習慣や食べ物などが寄せられました。

<地域・家庭ならではの祝い方やこだわり>
「必ず高知県のゆずを使ったちらし寿司をいただきます」(千葉県・65歳・男性)
「節句をお祝いする際は、桃カステラを食べる」(長崎県・49歳・男性)
「毎年、人形問屋で人形を新しく増やす習慣があった」(大阪府・69歳・男性)
「地域のお祭りが開かれ、ささやかに地元の人が主催して出店し、地元の子どもたちを招待している」(兵庫県・34歳・男性)
「わらじを履いて、大きな紅白の餅の上を歩く」(長崎県・37歳・女性)
「節句の準備は婿に行った方が行う」(千葉県・34歳・女性)

最後に、自身が節句のお祝いをされた経験があるかという質問に対して、家族仲で結果を比較しました。すると、自身がお祝いされていない・わからないと回答した人のうち、「家族仲が良いと思う」と答えた人は、82.1%だったのに対し、自身がお祝いされたと回答した人は91.5%という結果になりました。お祝いされた経験のある人の方が、家族仲が良いと思う割合が高いことが分かりました。節句のお祝いは、家族のつながりを深める良い機会とも言えそうです。

今回の調査では、節句のお祝いは記念写真を撮る人が一定数いることや、お子さまの成長を実感するための大切な行事と考えているご家族が多いことが明らかになりました。スタジオアリスでは、お子さまの健やかな“成長を願う気持ち”をカタチに残す「桃の節句・端午の節句」撮影をご用意しています。子を想う親心が込められた節句写真は、きっとお子さまにとってもかけがえのない宝ものとなるはずです。ひな人形の七段飾りや鎧兜に刀など、豪華絢爛なお飾りとともに、記念写真を残して節句をお祝いしませんか。

<関連サイト>
「桃の節句・端午の節句」撮影 公式サイト
https://www.studio-alice.co.jp/baby/sekku.html