Entame Plex-エンタメプレックス-

これは確かに「大人のスーパーカップ」味の四重奏に舌鼓


からになったアイスのカップをうらめしそうに眺めて一言。「もうひと口、いやふた口分あったなら……」。若いころのそんな願いをかなえてくれたのが「スーパーカップ」だった。スーパーやコンビニの冷蔵ケースで一際目立つ、豊満なボディ。手に取るたび、そのずっしり感に頼もしさを感じたものだ。

迫力のある大きさゆえ、カジュアルに親しまれてきた同商品だが、11月末から意外なニューカマーが店頭に登場した。その名も「明治 エッセル スーパーカップ 大人ラベル」(各税込み248円)。大人向けアイスの発売はエッセル史上初の試みで、仕事や家事のあと、ゆったり過ごす自分の時間を楽しんでもらうことを目的として開発された。そう、念願の「大人向けスーパーカップ」が発売されたのである。

メーカーによると、本シリーズは甘みだけでなく、素材が本来持つ酸味や苦味を生かし、コクとキレの良さを追求した。担当者は「複雑で奥深い味わいでありながらも、主役の味わいがより引き立つように複数のアイスと具材を最適なバランスで組み合わせた」と話す。エンタメプレックスでもさっそく味わってみた。

今回、期間限定で発売となった「大人のスーパーカップ」は2つ。まずはシックな茶色のパッケージ、「とことんショコラ」のふたを開けると、ひんやりと固まったチョコレートとココアクッキーがお目見えする。まるで溶岩地帯のような表面はかなりカチカチで、少し力を入れてスプーンの先を差し込むと、抵抗があったのちするりと奥へ入った。

口に運ぶとサクリとしたクッキー、それにブランデーフレーバーのビターなチョコアイスが「これから冷製を食べるのだ」と心構えを促す。さらに掘り進んでいくと、どろりとした深みのあるチョコ風味のソースが流れ出し、最後にはカカオ風味がぷんと香る濃いめのチョコアイスがやってくる。

「サクッ」「程よく甘い」「どろり」「しっかり甘い」という異なるチョコの四重奏が見事なアンサンブルを奏で、確かにこれは大人の味だ。

もうひとつの新作「とことん苺(イチゴ)」は、優美な赤いパッケージが目を引く。開封すると、鮮やかで質感のある苺果肉入りソースが目に飛び込んできた。「あっ、おいしい」。舌にひやりと当たった瞬間、思わず口をついて出た。「とことんショコラ」同様、こちらも苺味のアイスやワインビネガーを加えたソースなど、層によって味が異なるが、それらを赤ワインフレーバーとブランデーフレーバーを加えた「天面」の果肉入りソースが見事にまとめあげている。

新商品のコンセプトは「大人の放課後、充実アイス」。スーパーカップといえば、部活で汗を流したあとに、あるいは友達と集まってよもやま話に花を咲かせるときには欠かせない。だけど大人にだって「放課後」はある。頑張ったあとにホッとひと息、大きなカップのふたを開け、各層の「発掘」に励むのは小さな幸せだ。

「とことんショコラ」は11月28日(月)、「とことん苺」は12月12日(月)より期間限定で全国にて発売。

<関連サイト>
「明治」公式サイト
https://www.meiji.co.jp