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学生によるビジネスアイデア「環境にやさしい世界を」


イノベーションを「エネルギー」という視点で読み解くことで未来を考えてゆくメディア「EMIRA」は18日、早稲田大学パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム(以下、PEP)とともに、ビジネスアイデアコンテスト「EMIRAビジコン2023 エネルギー・インカレ」を早稲田大学内にて実施した。

今回で4度目となる本コンテストは、EMIRAと、早稲田大学を代表校に13大学が連携する5年一貫の博士人材育成プログラムであるPEPが共催。今回は、「カーボンニュートラル×エネルギー」というテーマにて、ビジネスアイデアを全国の大学生・大学院生から募り、160チームが頂点を競った。

全国160チームの中から、審査によって選ばれた5チームが本コンテストに出場。「カーボンニュートラル×エネルギー」をテーマに、各チームがプレゼンテーションを展開。最優秀賞を受賞したのは、「アパレル業界の変革より、環境にやさしい世界を目指す」ことについて発表したECOCLO。受賞後のインタビューでは「チームメンバーの得意を活かしてひとつの形にすることができました」「スモールなものでもいいので実際に取り組めたらいいなと思っています」と語った。

また、KADOKAWA賞は「K小学校同窓会」、TEPCO賞は「アッド・コンポスト」、優秀賞は「地球化学研究室」と「チームES」が受賞した。

このたび、コンテスト終了後に、EMIRA最優秀賞を受賞したECOCLOにインタビューを実施。

■「EMIRA最優秀賞・ECOCLO」インタビュー

――最優秀賞を受賞した、今の率直な感想を聞かせてください。

私たちのチームはメンバーが4人いるのですが、内気なメンバーも多くなかなかアイデアが出てこないなどの課題がありました。ですが各々の得意なところを活かし、分析が得意なメンバーには調査分析を任せ、僕は進行が得意だったので計画を立てるなど工夫してひとつの形にすることができました。それぞれの特性を活かして構築した今回のビジネスモデルで、このような賞を頂けてとても嬉しく思っています。

――発表テーマである、「アパレル業界の変革より、環境にやさしい世界を目指す」という内容に着目したきっかけは何ですか。

どういう視点から「カーボンニュートラル」というテーマに結びつけるか考えた時に、メンバーみんなで50個くらいのアイデアを出しました。その中で、特に楽しく取り組めるものや、無意識的にカーボンニュートラルに貢献していたという形が、実現に向けて重要な視点だと考え、アパレル業界の環境問題に焦点を合わせました。

――実際にこの事業を進めていくとしたら、課題はどのようなことになると思いますか?

競合の分析がまだまだ足りていないと感じています。例えば実際に天候に応じたコーディネートの組み合わせを提案するアプリがありますが、そこにどれだけニーズの重さがあるのかをまだ正確に測れていません。僕たちが環境や手放すことに特化したアプリを出しても、実は知らないニーズがあるかもしれない。なので競合の調査とその有効性を見ていく必要があると思っています。

――この研究の今後について、どのようにお考えですか。

このコンペで終わりではなく、スモールなものでもいいので実際に取り組めたらいいなと思っています。例えば洋服を回収して、その流通を促進するなど。環境問題に取り組むアパレルブランドさんと手を組んで、イノベーションを起こしていけたらいいなと思っています。

<関連サイト>
「EMIRA」
https://emira-t.jp/