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カンニング竹山、WEB動画で高齢者詐欺被害の未然防止を呼びかけ


お笑い芸人のカンニング竹山が出演している高齢者詐欺被害の未然防止を提唱するWEB動画 『毎日話せば詐欺は防げる』篇が、政府広報オンライン特集ページ『高齢者詐欺』で公開された。

巧妙な手口で、その被害額は増加の一途を辿る高齢者詐欺。政府広報ではこのたび、高齢者の息子・家族・友人からのこまめな声かけ、日頃の連絡こそが、詐欺被害の防止につながることを表現するべく“毎日話せば詐欺は防げる”というコンセプトのもと、WEB動画を制作。そして、演出は、日本アカデミー賞優秀監督賞受賞作『眉山 びざん』や『のぼうの城」など、数々の話題作を手掛けた犬童一心監督が担当。

今回の動画は、詐欺に遭う高齢者の息子や娘世代に向けた新たな視点で展開。田舎に住む母親が詐欺グループにお金を渡してしまったと聞いた息子役である竹山が、電話口でつい強い口調で詰ってしまったり、いろんな感情が渦巻きながら母親の気持ちに寄り添っていくさまを熱演している。

竹山を起用した理由について、犬童監督は「年齢的に、オレオレ詐欺に遭った母親の息子世代に近いこともありますが、竹山さんの芸のひとつに、怒るということがありますよね。上手に怒る、面白く怒る、怒っていても嫌な気持ちがしないというのが特徴的なので、それを今回の作品の中で、うまく使わせていただきました」と語り、竹山の迫真の演技を見て「今回撮影していて、ちょっと思ったのは、侍の役が面白いかなと。コメディじゃなく、シリアスな時代劇でも、竹山さんのような、昔の日本人の趣を持つキャラクターの人がいると、すごくいい味を出すような感じがします」と絶賛のコメント。

一方、竹山は撮影を振り返り「お芝居自体は普段、田舎の母親と喋っているまんまというか。実際に何かトラブって、東京と九州で電話する時、やっぱり自分もあんな口調で話していますからね。撮影中はいろんなことを考えました。演じたのは家族のいるお父さんで、詐欺に遭った母親の息子という設定でしたが、世の中にはこういうシチュエーションがたくさんあるんだろうなって」と役を自身に重ねたそうで、「自分の親にもよく、お金とか、電話で出してくれみたいなことって絶対ないからって話しています。息子さんが事故に遭われたとか、ビジネスに失敗して急にお金が必要になったとか、そんな電話があったら慌てるのは当然ですが、ひとまず落ち着いて、一回ちゃんと本人に連絡を取るということをやっていただきたいなと。意外と単純なことが、詐欺を防ぐことになると思います。そして、僕らと同じ息子世代、娘世代の方は、親と常にコミュニケーションを取り続けることが大事なので、もしこのCMを見て、あっそうだ、久しぶりに親と連絡を取ろうかなと思った方は、今すぐ電話してあげてください。そういうひとつひとつの積み重ねが大切なんじゃないかなと思います」と、高齢者詐欺被害の未然防止を呼びかけていた。

なお、劇中での母親との回想シーンで流れている楽曲「母のうた」は、男性デュオ:吉田山田がこの動画のために書き下ろしたもので、12月16日に発売となるニューシングル「未来 / Today,Tonight」の通常盤に収録されることが決定している。

<関連サイト>
政府広報オンライン 高齢者詐欺特集ページ http://www.gov-online.go.jp/tokusyu/korei_syohisya/index.html