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川島海荷「私にとって勝負の作品」人生初の金髪で臨んだドラマ『朝が来る』に懸けた想い


7月の公演を以ってパフォーマンスガールズユニット:9nineを脱退し、女優業に専念することを発表した川島海荷が清純な黒髪のイメージから一新! 人生初の金髪で臨んだ現在放送中のドラマ『朝が来る』で、迫真の演技を見せている。

安田成美が16年ぶりの連ドラ主演を飾ることで早くも話題を呼んでいる今作は、夫の不妊症、特別養子縁組、人生の光と影をリアルに描いた直木賞作家・辻村深月原作による珠玉の人間ドラマ。
子供をなかなか授からず、不妊治療を始めた栗原佐都子(安田)だったが、夫の清和(田中直樹)に原因があることが分かり、2年間の治療の末に断念。その後、養子として朝斗(林田悠作・子役)を迎えることを決意し、家族3人光あふれる幸せな生活を送っていたが、「私が産んだ子供を返してください」と朝斗の産みの親「片倉ひかり」(川島)が現れて、物語は大きくうごめいていく――。

そんな今作に、女優専念の決意を胸に挑んだ川島は“いいプレッシャーを感じていた”と振り返る。そのプレッシャーをまるで楽しんでいるかのように、時折笑顔を見せて話す彼女は“2年前に日本武道館公演が決まったとき、自分の中でそういう意識が芽生え始めました”と胸の内を明かした。

今後、女優として輝きを放っていくであろう川島が“私にとって勝負の作品”と語るドラマ『朝が来る』について、いろいろと話を聞いた。

――女優業に専念するために、7月23日の公演を以って9nineを脱退すると4月に発表されたときは驚きました。今年、ドラマデビューから10年、9nineでの活動が9年、そして大学卒業と色々な節目が重なったことがきっかけになったのでしょうか?

「実は、2年前に日本武道館公演が決まったときに、自分の中でそういう意識が芽生え始めました。9nineでの活動を通していろいろな経験をさせていただいて、すごく自分の身になったことばかりでした。これから自立していくにあたって“自分のやりたいことって何だろう?”“もっと何かを極めないといけないんじゃないか”と考えたりする中で、タイミング的にちょうど大学を卒業したこともあり、4月のライブで発表させていただくことになりました」

――長年活動を共にしてきたメンバーが快く送り出してくれた気持ちもひしひしと伝わります。

「これからお互いどうなるのか、何が起こるのか分かりませんが、いい意味でずっとライバルであり、高め合える存在でいたいなって思います。今まで9nineとして一緒にやってきて、ありがとうっていう感謝の気持ちもありますけど、それよりもこれから先、お互いにもっともっと頑張っていこうねって」

――『朝が来る』は、その重大発表後の第一作目ということで、これまでと違った感情はありました?

「お芝居に専念することを宣言したばかりだったので、いいプレッシャーを感じていました。“もっとお芝居をやりたい!”と気持ちを固めてからは、時間を見付けてはワークショップに参加したりお芝居のレッスンを受けたりしていたので、そこで得たことを活かせたらなという想いでした。撮影が始まるまでにしっかりと準備できたと思います」

――川島さんの“もっとお芝居をやりたい!”という強い気持ちについて、芝居のどんなところに面白味を感じているのでしょう?

「いろんな人になれるところかなぁ……。それってなかなか経験できないことだと思うんです。しかも作品ごとに違う人格になることができて、それを発信できて、観た方からの反応も返ってくる。これほどやりがいのある仕事ってそうないんじゃないかなと思います」

――これからどんな女優を目指したいですか?

「いただいた役にちゃんと自分自身を近付けられる女優というか……作品を観た人に“毎回違うよね”って言ってもらえるように、顔やイメージが役によってガラッと変わるような女優になりたいです」

――そういう意味では、今回のドラマは希望通りの役どころでは?

「見た目は変わっているから、あとは作品を観てもらってイメージがどう変わっているのか。早く皆さんの声を聞きたいですね。皆さんに楽しんでもらえるように、貢献できていたらいいのですが……今は無我夢中で撮影しています(笑)」

――見た目と言えば、今作で人生初の金髪に。周りの反響はどうでした?

「これまでのイメージと違い過ぎたのか、すごくびっくりされました。そういう意味では、今回かなりギャップを感じていただけたと思うので、今まで髪を染めるのを我慢していてよかったなって(笑)。金髪に染めた自分を見た瞬間は“えっ!? 誰?”って感じで何だか自分じゃないような気がしましたね(笑)。だから逆に今の自分はひかりだって思えて、気持ちが切り替えやすかったです」

――川島さんが演じる“片倉ひかり”は、難役という声が多いですが。

「確かに、ひかりの境遇や周りの環境は現実とかけ離れていますけど、寧ろ普通の人よりも芯があって強かったり、気持ちが真っ直ぐ過ぎて損しちゃってる部分があったりして共感できるところもある子だと思うんです。自分と重なる部分を見付けたりしながら演じています」

――例えば、ひかりのどんな部分に共感できますか?

「自分が“これだ!”と思ったものは曲げない、頑固なところは自分と似ているかもしれないです。ひかりも自分がこうと思ったら、そのまま信じて疑わずに突っ走っちゃう性格で……、結構私もそういう行動的なタイプですね。仕事のときは周りの意見とか話を聞くようにしていますけど、プライベートだとこうと決めたら周りの声とかほぼ聞かないと思います(苦笑)」

――『朝が来る』では、不妊症、特別養子縁組などとてもデリケートな問題が描かれています。川島さんの年代だとまだそれほどピンとこない問題かもしれませんが、原作や台本を読んだ感想は?

「確かに、私自身とはほど遠い世界と感じていた部分はありますが、原作や台本を読んでみて意外に身近な問題なのかなと思いました。そういう環境や問題を抱えているからといって決して幸せじゃないという訳じゃないですし。いろんな想いをして頑張って手に入れた幸せだからこそ、すごく大切にしているんだなって感じました。実際にドラマを観ていただければ分かると思いますが、栗原家は普通の家よりも本当に幸せなんじゃないかと思うくらい理想の家族です。でも、そう見えて、過去に闇を抱えていたり、養子のこととか、いろんな問題を乗り越えて今の幸せを手に入れて、家庭を築いてきたんです。だから偏見の目で見るのはよくないと思いました」

――そういう意味では、ひかりは栗原家と間逆ですよね。ひかりはどんなイメージでしたか?

「20歳にしてこんなにたくさんの経験をして信じ難い人生だなと思いました。つらいことや孤独と闘いながら生きている子ってどんな感じなんだろうって。だから、自分よりももっと精神的に強い女性なんだろうなと思いました。でもその反面、弱い部分がさらけ出せなくてつらいんじゃないかなと想像していました」

――主演の安田成美さんとは初共演でしたが、会う前のイメージと実際に現場で会った印象はどうでした?

「ものすごく優しそうな方だなというイメージでしたが、現場では想像していた以上に優しかったです。ちょっとお茶目なところもあって、こんなお母さんがいたらきっとみんなに自慢したくなるだろうなって思いましたね」

――その安田さん演じる佐都子に対して、「私が産んだ子供を返してください」というひかりの衝撃的な一言から物語が大きく動き出すわけですが……。

「その台詞だけ聞くと、ひかりはものすごく悪くて自分勝手な子って感じですけど、彼女なりの決意があっての台詞なので……、私はその先の展開を知っているからこそ、この台詞への思い入れがとても強かったです」

――朝斗(林田悠作・子役)はそのまま育ての親と今までの生活を続けるのと、産みの親の元に戻るのとどちらが幸せなのか、血縁だけじゃない部分もありとても難しい。

「栗原家の目線で言うと、ものすごく大切なものを授かったわけですが、ひかりと対立してそれぞれの想いがすれ違っているのが、とても切ないです。ひかりの立場で見ると、いろんな勘違いから相手を恨んでしまったり、悪の気持ちが芽生えちゃうのにも同情してしまう部分もありますが、客観的には“そっちじゃないよ”“違うよ” って声をかけたくなるくらいもどかしいです」

――今作のひとつのテーマである“家族”とは川島さんにとってどんな存在ですか?

「自分の絶対的な味方でいてくれる存在が“家族”なんじゃないかなって思います。だからこそ、味方がいないひかりは本当に孤独だなと思いました」

――川島さんの思うこのドラマの見どころは?

「私自身、勝負の作品でもありますし、なかなか取り上げられないようなタブーとされがちな問題を取り上げているドラマなので、観る人にとって身近じゃないかもしれませんが、どこか共感してもらえる部分があったり、きっと何かを感じていただけると思います。自分とはちょっと違った環境にいる登場人物たちの人生に感情移入して観ていただきたいです」

――最後に、9nineとしてラストとなる7月23日の中野サンプラザ公演への意気込みをお願いします。

「9nineの一員として自分が今までやってきたことの集大成なので、後悔のないようにしっかりと準備して全力を出し切りたいなと思います。ファンの皆さんに感謝の気持ちを届けて、いいラストを飾れたらと思っていますので、ぜひ会場に来てください!」

オトナの土ドラ『朝が来る』は、よる23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系にて絶賛放送中(※全8回予定)

Photo by 竹内洋平

<関連サイト>
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