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“Crystal Kay流の王道ポップス”約3年ぶりの新作で魅せる新たなステージ


“自分を強くする旅だったのかもしれない”
単身NYへとわたり活動していた2年間を振り返り、そう話してくれたCrystal Kay。
彼女は今年、いよいよ3年ぶりに日本での活動を本格的にリスタートした。

2枚のシングルと配信シングルを経て、12月16日には待望のニュー・アルバム「Shine」をリリース。そして、2016年2月からは東名阪のライブツアーも決定。NYでの経験を経て、ひとまわりもふたわまりも大きくなったCrystal Kay。2016年はさらなる飛躍の可能性大な彼女に新作のこと、そしてNYでのこと、いろいろと話を聞いてみた。

――まずは、9月にリリースしたシングル「REVOLUTION」について聞きたいのですが、この反響はスゴいですね。なんでも10年ぶりにオリコン週間ランキングでトップ10入り。10年ぶりというのが意外ですが。

「そうなんですよ。10年ぶり(笑)。でも、やっぱりチャートインするのって嬉しいですね。私たちって、スポーツ選手みたいにオリンピックに出られるわけでもないですし、わかりやすい基準がないので、そういうところで評価されているってわかるのはすごく嬉しいです」

――今回は安室奈美恵さんとコラボ。安室さんのことはずっとリスペクトしていたんですよね。

「昔からCDを買って聴いてましたね。それこそ小学生のころから」

――そんな憧れの人と一緒に歌うってどうなんですか?

「安室さんの場合は別格というか……今でもあまり実感はないんです(笑)。とにかく嬉しいってことだけで。最初ダメ元でお願いしたら、なんとOKをいただいて、しかもミュージックビデオにも出ていただき一緒に踊っていただくことも出来たんです。全部予想外のことだったので驚きました。でも、この曲のメッセージが応援、自分革命というところで、それを安室さんと一緒に届けることができたことが何より最高でしたね。あとは、ビデオで一緒に踊ることになったので超練習しましたし、超トレーニングしなきゃって気持ちになりました(笑)」

――この曲は今世界的に流行しているEDM。そういった新しいダンスミュージックを取り入れるところもさすがだなと。

「私は音楽全般何でも聴くので、そういったことにはなんの抵抗もなかったですね。個人的に、EDMはパフォーマンスするときにすごく楽しいので好きなんですよ。しかも、この曲はアッパーな感じだけじゃなくテーマ性もあって、ちょっと尖った感じがインパクトありますし。自分で歌っていますが本当に素敵な曲ですよね!(笑)」

――そんな「REVOLUTION」も収録したアルバム「Shine」がリリースされますが、アルバムは3年ぶりなんですね。

「そうなんですよ。この3年間、ホントいろいろありましたけど、今は自分を見つめ直すいい時間だったなって思います」

――その間はNYにも行っていたんですよね。

「NYは小さい頃からの夢だったんです。今もそうですが、世界に自分の歌を届けるのが私の夢で。今回NYに行って、本当は数ヶ月だけの予定だったんですけど、気付いたら2年も(笑)。やっぱり、向こうで音楽活動をするからには何か形にしたい、成功を掴みたいっていうのがあったんです。あとはプレッシャーも。形にしないと帰れないみたいな。でも、向こうで活動するうちに日本で10年間もやってこれたことがスゴいことなんだって思えて、それを忘れずにもう一度ベースをしっかりしないといけないと思って帰ってきました。これから新たな第二章がスタートできることにはすごく感謝していますし、とにかくNYに行って揉まれて強くなった自分をみんなに見せていきたいですね」

――日本で活躍しながら、NYに行けばゼロからのスタート。その思い切りはスゴいなと。

「あたりまえですけど向こうでは誰も私のことを知らないわけで、大変でしたね……いろいろ(笑)。とにかく自分を持っていないとダメな街だったし。何度も壁にぶつかって悩みました。でも、自分の苦手なこととかに気付くことが出来たのは、いい経験でした。そして、なにより帰ってきてまたリリースできたということが嬉しいです」

――アーティストとしてだけでなく、人間としても成長できた?

「自分を強くする旅だったのかもしれないですね。実際、日本に帰ってきて意外なところでタメになってるみたいな。そういうことが最近たくさんあって。あとは、向こうでまいた種が今になって芽が出てきた気がします。」

――今回のアルバムはそういった経験をひっくるめてできた?

「今まで聴いていてくれたファンの方、そして新しく聴いてもらう方たちに向けて、今回は私にしかできない、私なりのJポップを一生懸命作りました。同時に、すごくわかりやすいもの、久しぶりにスーパーJポップな感じでもありますね。シンプルに聴いてもらいやすい、入り込みやすいものを意識して作りました」

――わかりやすい中にも曲のバリエーション、振り幅がありますね。

「今回は新曲でドJポップも歌わせてもらっているのですが、前だったらちょっと違和感があるというか。そもそも、いつも葛藤してたんですよね、バランスをとるのに。デビュー当時のR&Bっぽいサウンドと「恋におちたら」以降の新しいファンに向けてってところで。でも今はこれが私にしかできないJポップのサウンドなんだって、そういう気持ちで自由に曲を作ってます。あとは今までよりも歌詞に集中してるかもしれない。どうやったら一番みんなに届くのか、聴いてもらえるのか、それをかなり考えました」

――いろいろなサウンドがあるのはすごく楽しめました。

「何でもありな感じですよね(笑)。でも私自身、前ほどいろいろやりたいっていう思いはないんですよね。昔は洋楽とかを聴いてすごく影響されたり、こだわりが強かったと思うんですけど、今はメロディがよければいいって感覚で。最近曲作りに関わらせてもらって個人的に感じたのは、Jポップってメロディをもうちょっとプッシュしてもいいんじゃないかなってすごく思うんです。今のJポップは音数が多いのが好まれているのかなと。だから、結構忙しい感じがして、それが好かれてるというか。アメリカだとシンプルでもメロディがいいから、自然と聴けたりする。だから、私ももう少しメロディを立たせる方向にしたいって思ったりしてます(笑)」

――確かに、Jポップは音数が多い感じがするときがありますね。

「そう。一番大切なメロディやボーカルとか、もっとフォーカスするべきところを立たせたい。今回はそういったこともプッシュしました」

――アルバムリリース後にはツアーも決まりましたね。

「すごく久しぶりなんですよね……だからホント楽しみです! 一度だけのプレミアムなものもいいんですけど、ツアーはしっかりと準備してみんなですごく時間をかけて作るものだから、できるだけ多くの人に聴いてもらいたいし、見せたいんですよね。しかもアルバムのタイミング。制作中からライブのことを考えて作っていたので、楽しみにしていてほしいです!」

――2016年はツアーからスタート。最初から飛ばしていく感じですね。

「3年間のブランクもあるし、頑張りますよ(笑)。2016年はライブもたくさんやって、私のことをさらに知ってもらえるように頑張らないといけない年だと思ってます。来年30歳にもなるし(笑)、その記念すべき年のCrystal Kayをぜひ楽しんでほしいですね!」

<関連サイト>
Crystal Kay http://www.universal-music.co.jp/crystal-kay