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お金、料理、語学…20~30代女性が今、学びたいことは?

2023.10.05


インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社は、若年女性の問題に向き合い支援する一般社団法人 若草プロジェクトと共同で、全国の20~30代の女性500名を対象に、「学び」に関する調査を実施。このたび、その調査結果を発表しました。

まずは女性たちの学びへの意欲を調査。「今は学べていないが、これから学びたいことがある人」は50.6%で、半数以上が学びに前向きであることが分かりました。

具体的に学びたいことは「税・投資・お金関連(45.1%)」「食・料理関連(24.5%)」「語学(22.1%)」が上位に。お金や食など、生活に密接した学びに興味がある人が、比較的多いことが分かりました。

これらを学びたい理由は「スキルアップのため(52.2%)」と回答した人が過半数。次に多かった理由は「プライベートを充実させるため(27.3%)」で、大人になっても、自身の能力向上や、生活の充実のために努力したい意向がある女性は多いことが分かりました。その他の理由は「資格・検定取得のため(26.9%)」「経済的自立のため(26.5%)」「収入を上げるため(23.7%)」と続きました。年代別で見てみると、「経済的自立のため」と回答した人は20代が21.5%、30代が31.7%、「収入を上げるため」と回答した人は20代が20.0%、30代が27.6%でした。年齢を重ねるごとにお金関連の理由が増えるという傾向が見えました。

学びたいことはあるものの現在学べていない理由としては、「時間を捻出できない(49.8%)」「費用を捻出できない(45.1%)」と回答した人が特に多い結果に。忙しい毎日の中で、また、決まった収入の中で新たに何かを学び始めることのハードルの高さがうかがえます。

「これまでに学んだ経験があること」についても調査しました。今自主的に学んでいること、もしくは過去に学んでいたことがある人は45.8%で、これから学びたいことがある人の割合(50.6%、調査トピックス1の円グラフ参照)よりも少ない結果となりました。学んでいること・学んでいたことのジャンルは「税・投資・お金関連(36.7%)」「語学(27.9%)」「医療・介護・福祉関連(24.0%)」が上位でした。

学んでいる・学んでいた理由は「スキルアップのため(47.6%)」「資格・検定取得のため(37.1%)」が比較的多い結果となりました。所持している資格・検定も聞いたところ、回答者の78.0%が何かしらの資格・検定を所持しており、「普通自動車免許」の取得率は約6割でした。その他「TOEIC® Programスコア・英語検定(16.4%)」「簿記(12.2%)」など幅広い資格・検定に票が入りました。

学ぶ方法も聞いたところ、「教材・書籍(36.7%)」「動画の視聴(24.5%)」「SNSを活用(23.1%)」が多く、学校に通ったりセミナーを受講したりはせず、自己流で学んでいる人も多いと考えられます。仕事や家事の合間にも受講しやすい、オンラインセミナーを活用している人もいました。

「学んでいて良かった」と感じたエピソードを募ったところ、仕事や転職で実用でき役立ったという経験から、知識があることで気持ちが楽になるなど精神的な面で良かったことまで、幅広い体験談が寄せられました。

【学んでいて良かったエピソード 10選】
・アルバイトの面接に行った会社で学んでいた語学を使う国と取引があり、正社員になれた(大分県・39歳)
・子育て支援の資格を取得したことで子供への対応や転職活動の幅が広がった(大阪府・37歳)
・自信を持って仕事ができるし、知識があれば偏った情報に踊らされずに済む(埼玉県・28歳)
・美容や健康法を学んで、見た目年齢が実際より10歳くらい若いと何人もの人から言われるようになった(神奈川県・36歳)
・料理を学ぶことで、同棲生活中の食卓が華やかになっている(福岡県・25歳)
・管理栄養士の国家試験の勉強をすることで難しい内容の漫画がスラスラ頭に入ってきた(北海道・22歳)
・税・お金について学んでいることで、助成金について知ることができた(長崎県・25歳)
・学習を通じて仲間ができた(埼玉県・28歳)
・気持ち的に豊かになった(埼玉県・33歳)
・資格が増えることによる、安心感がある(千葉県・35歳)

忙しい毎日の中で、学びを継続することはとても大変です。学ぼうと決意したもののあきらめてしまった経験がある人は33.6%でした。学びをあきらめてしまったときの経験について詳しく聞いたところ、「4年間数十万円かけて学校に通ったが、資格を取得できずあきらめた(東京都・34歳)」「オンライン英会話をしていたが、毎日の時間の確保が難しかったり、良い講師が人気で予約が取れなかったりしたため途中でやめてしまった(東京都・35歳)」「子供が生まれ時間がない(静岡県・28歳)」「時間とお金とのバランスが保てなかったこと(神奈川県・39歳)」など、様々な理由が挙がり、費用や時間に対するネックがやはり多いことが分かりました。「中国語を学びたかったが、教材の種類が英語に比べて少なく、そもそもどんな教材を買えばいいかわからなかった(愛知県・31歳)」「勉強の仕方が分からなかった(千葉県・33歳)」など、そもそも学び方が分からなかったという人もおり、学びたいことがある人が、環境を問わず学べる環境づくりやサポートは必要であると考えられます。

将来への不安が学び始めのきっかけになる場合もあることから、現在将来にどんな不安を感じているかも聞きました。その結果20代の約8割、30代の約9割が、将来に何かしらの不安を抱えていることが判明。20代・30代ともに上位は「収入」「貯金額」「老後の生活」でした。どれも20代よりも30代の方が多くの回答が集まっており、だんだんと将来への不安が増えていく傾向が見て取れ、早いうちから将来に備えておくことは重要だと考えられます。

新しいことを始める際には、相談できる相手がいると安心です。そこで学ぶことに関する相談先を聞いたところ、「家族(43.0%)」に続いて「相談できる相手はいない(42.0%)」と回答した人が多い結果となりました。相談できる相手がいないことも、学びへのハードルが高まる一因になっているのかもしれません。

近年SDGsが注目されるなど、解決すべき社会課題や、まだよく知られていない社会課題は数多く存在しています。関心がある社会課題について聞いたところ、約6割の回答者が社会課題に関心を持っていることが分かり、「子育て問題(児童虐待、ネグレスト、育児ノイローゼ、待機児童、補助金制度など)(29.0%)」「いじめ(学校、職場、近所など)(28.2%)」「経済格差・貧困問題(26.2%)」をはじめ幅広い社会課題に票が集まりました。

社会課題や社会貢献について詳しく知りたい・学びたいと思うかという質問では、「学びたいが何もしていない(41.8%)」と回答した人が約割4いました。その理由は、学び全般へのネックとしても多くの票が入っていた「時間を捻出できない(41.1%)」に続き、「学ぶ方法が分からない(35.4%)」という人も多いことが分かりました。社会課題への問題意識は持っているものの、学ぶ方法が分からず、知ることができていない人は多いと考えられます。

今回の調査を通して、20~30代の女性の約半数が「学ぶ」ことに興味・関心を持っていることが分かりました。一方で、時間や費用といったネックから、思うように学べていない傾向も明らかに。そんな中、20代の約8割、30代の約9割と多くの女性が将来への不安を抱えていることも判明。どんな環境の人でも、学びたいと思う人は学べる、そんな環境が理想だと考えられます。eBay Japanは、学びたい人が、生活環境などに関係なく等しく学べるよう、若草プロジェクトを支援し、学べる環境づくりのため、共に取り組んでいきます。その一環として、生活に困難を抱えた支援を必要とする女性を対象に、ECの仕組みや関連職種について学べるEC体験講座のプログラムなどを提供しているので、関心のある方はぜひチェックを。

<関連サイト>
インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」
https://www.qoo10.jp/

若草プロジェクト
https://www.wakakusa.jp.net/